🔐戦争が進化させた暗号技術：第二次世界大戦から現代へ

戦争と暗号

2025.04.152025.04.18

暗号技術は、平和な時代よりも「戦争」という非常事態でこそ、大きく発展してきました。特に第二次世界大戦中は、各国が情報の優位性をめぐって、熾烈な暗号戦を繰り広げました。

この記事では、「戦争がいかに暗号技術を進化させたか」をテーマに、近代暗号の進化とその教訓を3つの視点からわかりやすく解説します。

🧠解読不能とされた機械暗号：エニグマの挑戦と崩壊

もふねこ

最初の主役は、ドイツの「エニグマ暗号」だにゃ！

第二次世界大戦中、ドイツが誇った暗号機「エニグマ」は、数兆通り以上の組み合わせを持ち、「絶対に解読されない」と信じられていました。

ところが、イギリスの数学者アラン・チューリングがこの暗号を解読したことで、戦局は一変。Uボート作戦などでの連合国の勝利に大きく貢献したといわれています。

読者

機械に頼っても、油断は禁物ってことなんだね…。

もふねこ

続いては、日本の「紫暗号」のお話だにゃ。

日本が外交・軍事の重要通信に使っていた「紫暗号」は、アメリカ側に「PURPLE」と呼ばれ、当時の最先端技術で構築された電気機械式の暗号でした。

しかし、旧式の「赤暗号」との併用によって、アメリカに解読のヒントを与えてしまい、結果的に真珠湾攻撃の計画まで把握されるという大きな影響を及ぼしました。

読者：最先端の技術も、運用ミスで突破されちゃうんだね…。

読者

最先端の技術も、運用ミスで突破されちゃうんだね…。

もふねこ

戦争が生んだ暗号の進化は、今の暗号技術の基盤になっているにゃ。

エニグマや紫暗号をめぐる暗号戦は、「安全な暗号をどう守るか」だけでなく、「暗号が破られた時にどう対処するか」の重要性も浮き彫りにしました。

その後もDES、AES、楕円曲線暗号といった技術が登場し、国家レベルでの標準化や公開評価が進むようになります。

読者

暗号って、ただの“計算”じゃなくて、“信頼”の歴史でもあるんだね。

🔸 戦争という極限状況が、暗号の重要性を浮き彫りにした
🔸 エニグマ・紫暗号は、技術と運用の両面の教訓を残した
🔸 現代暗号は、過去の失敗と成功を教訓に進化している

もふねこ

今のセキュリティの裏には、戦争をくぐり抜けてきた知恵があるんだにゃ！

読者

なるほど…暗号の歴史を知ると、今の技術にも敬意がわいてくるよ！