✨数の世界から生まれた“最強の鍵”
もふねこ
こんにちは!今回はちょっと数学っぽいお話にゃけど、ぼくたちの大切な情報を守ってくれている「RSA暗号」について、やさしく解説していくにゃ!
読者
えっ?RSAって聞いたことあるけど、数の話?難しそう…。
もふねこ
大丈夫!中学校で習った「素因数分解」からスタートするから、すぐにわかるにゃ!
私たちが普段使っているスマートフォンやパソコンのセキュリティ。その多くを支えているのが、RSA暗号と呼ばれる公開鍵暗号技術です。このRSA暗号の根幹にあるのが、**「素因数分解の難しさ」**という数学的な仕組み。実は、あなたも中学校で習った「素因数分解」が、現代のセキュリティを支えているのです。
🌟素因数分解とはなにか?
もふねこ
まずは基本から説明するにゃ!「素因数分解」、覚えてる?
読者
あー!数字を素数に分解するやつだよね!
素因数分解とは、ある数を素数の積に分解することです。
たとえば「33」は「3 × 11」と分解できます。3と11はどちらも素数(1と自分自身以外では割れない数)ですね。
この作業、一見シンプルに見えますが、数字が大きくなると一気に難しくなります。たとえば、「33」なら簡単ですが、「9803」と言われたら…すぐに答えられますか?
実はこれは「97 × 101」ですが、かなり難しいですよね。
💡簡単に掛けられて、分解は難しい?
もふねこ
掛け算は簡単なのに、分解するのは激ムズ…これって暗号にピッタリだと思わない?
読者
たしかに!逆算できないって、なんか強そう!
RSA暗号はまさにこの特性を活用しています。
「とても大きな素数2つ(PとQ)を掛け合わせた数(N)」を使って、暗号の“鍵”を作るのです。
- 公開鍵としてNを公開しても、
- そのNがどの素数PとQの積なのか、
- 第三者にはほぼ解読不可能。
なぜなら、素因数分解が極めて難しいから。つまり、**「暗号化は簡単、でも解読は激ムズ」**という構造が成り立つのです。
🎯実際の暗号に使われる数はどれくらい?
もふねこ
今、現実に使われてるRSAでは、PとQは数百桁以上にゃ!
読者
そんなに大きいの!?数学の世界ってスケール違う〜!
現代のRSA暗号では、200桁以上の素数が使われます。
たとえば、
P = 「150桁の素数」
Q = 「また別の150桁の素数」
とした場合、それらを掛け合わせた数を素因数分解するのは、現在のコンピュータでも何百年、何千年とかかるとされています。
🌍素数ってそんなにたくさんあるの?
もふねこ
素数って無限にあるんだにゃ〜!だから暗号の材料に困らない!
読者
無限にあるって、本当?なんか信じられないかも…
数学的には、素数は無限に存在することが証明されています。
その証明の一つがとてもユニークで、
「すでに知っている素数を全部掛けて1を足す」→その数は、必ず新しい素数を含む!
この仕組みから、どれだけ素数を使っても“在庫切れ”にはならないとわかっています。
🔐素数の力が暗号の未来を守る
もふねこ
たくさんの素数があるから、世界中の人がそれぞれ違う暗号鍵を持っても大丈夫にゃ!
読者
それって安心だね。未来でも使えそう!
この素数の豊富さと、素因数分解の難しさを活かしているのがRSA暗号。
今後、量子コンピュータが登場したとしても、それに耐えうる暗号技術(ポスト量子暗号)が研究されていますが、現時点ではRSA暗号は広く使われていて信頼性も高いものです。
✅まとめ:数の世界が守る私たちの自由と安全
- RSA暗号は「素因数分解の難しさ」を活かした暗号方式
- 巨大な素数を掛けた数(N)から元の素数を割り出すのは困難
- 素数は無限に存在するため、暗号の材料に困らない
- 素因数分解の“逆にたどれない”性質が、情報社会を支えている
もふねこ
つまり、数学の力が僕たちの“プライバシー”を守ってくれてるってことにゃ!
読者
すごい…素因数分解って、ただの学校の勉強じゃなかったんだね!
コメント